【短】残月、残滓、残照、残恋。そして、残愛…。
「ソウ…あの」


「彩雪…ごめん」


「…え?」


「俺は、彩雪が嫌だって言っても、彩雪のこと離すつもりないから」


「ソ…」



ソウは罰が悪そうに固めの黒髪をガシガシ掻きながら、私を見つめてくる。



「俺の本命は、彩雪…お前だけだよ。出逢ったあの日からずっと」


「う、そ…?」


「あはは…言われると思った。でも、ほんと。だから彩雪が誰にも取られないように、専属になったんだよ。こんなのこの業界じゃなかなかないよ?」


「…は?」



都合が良過ぎて、全く思考回路が繋がらない。

というか、そこまで心が追い付かない。
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