【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛
でも、今となっては従わなくてはいけない。
そもそも、自分の身から出た錆でこうなってしまったわけだ。
反論のしようがない。
「じゃこ〜、私が不甲斐ないばっかりに、ごめんね……」
まだ下半身に処置の包帯を残すじゃこは、じっと私を見つめ、「ニャオ」といつも通りの声で答えてくれる。
具合が悪かった時のあの不調と不安の鳴き声を思い出し、改めて元気になったことに胸がいっぱいになっていた。
「……よっし! じゃこを元気にしてもらったんだから、しばらく私、頑張るよ!」
「ニャオ!」
「じゃあ、早速掃除だ!」
ケージの扉を閉め、早速取り掛かろうと椅子を立ち上がる。
待合室から始めようと、教えてもらった通りハンディ掃除機とモップを取りに向かった。
「――ぉぃ!」
ん……?
なんか、遠くから誰かに呼ばれているような……。
「おーい、いい加減そろそろ起きろ!」
「ふぁいっ!」