俺らの本
学校に来ても良いことはないが、行かなかったらあの両親が何をするかわからない。


面倒だし、そんなことをすれば、悪目立ちをするだけだ。


仕方ねー、後約二年間を乗り切るか。


そんなことを思っていたら、突然屋上のドアが開いた。


「たのも~!!!」


「は?お前ら何でここに来たんだよ。」


そこには葵と歌が笑顔で立っていた。


朝、距離をおこうと考えてたところなのに。


どうしてコイツらは……。


「あははっ、今日は抜け出して来ちゃった。もしかして、今日のことを気にしてるの?」


図星をつかれて、動揺をしていると、葵はまた笑い出す。


「ボクは全く気にしてないから~!……それに、話す人くらいはボクも選んでるしね。」


最後の部分はうまく聞き取れなかったが、気にしてないのなら少し安心だ。

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