カクテル紅茶館の事件簿録
目の端を流れゆく景色は異世界のもののようだった。
普段あまり通ることのない道だからって言うのもあるけど理由はそれだけじゃない。
それにプラスして一緒に歩いているのは沈黙の男の子。
そしてその腕の中では赤ちゃんが眠っている。
うん、違和感だ。
だって私にはヌイを表す適切な言葉が見つからない。
あまり印象の良くない出会いから数ヶ月が経ってはいる。
が、それだけだ。
特に何かあった訳じゃない。
ただ流れゆく時間に連れてこられただけの数ヶ月だ。