ラヒの預言書
男からの刺激に耐性のないソルの身体は、容易にキルバルに踊らされる。
「何を遠慮している、脚だってこんなに冷えているではないか。私にはお前の身体を管理する義務がある」
そう言うと、キルバルの手は容赦無く衣の隙間から滑り込み、そのまま内腿を撫でられると、ソルは人生で初めて嬌声をあげた。
「あぁっ.......!!はぁ.......はぁ.......キル.......バル.......様ぁ.......」
「フフッ.......どうした?そんなに甘い声を出して、息も乱れているぞ?もしや、私を誘っているのではあるまいな?」
わざと耳朶に唇を触れさせながら囁き掛けられると、腰の辺りがキュンと疼いて、益々力が抜けていく。
「キルバル様ぁ.......もう.......許して.....ください。はぁ.......はぁ.......どうか.......このまま休ませてください。酔いも回ってきた様で.......」
「それは、気付かず悪かったな。よしよし、早く横になるといい」
「うわぁっ!」
キルバルはソルの肩を掴むと覆い被さる様にソルを長椅子に押し倒した。
「あのっ.......あのっ.......キルバル様っ?!!」
「どうした?横になるのだろう?」
目を合わせられなくて思わず逸らすと、サラサラとした長い銀髪がランプの灯りを透かしてキラキラと光っているのが目に入った。
昼間と違い緩く下ろした長いその銀髪は、光の糸となって、ソルの頬に落ちている。
話す度に揺れるそれが、ソルの身体を惑わす。
「んっ.......んんっ!」