ラヒの預言書
「フフッ.......お前は感じやすいのだな?私の髪が気に入ったか?」
「そんなんじゃ.......んんっ.......ありませんっ」
「そう言えば、まだ飲み終わってなかったな」
キルバルは、体勢を変えずに腕を伸ばすと自分の杯を引き寄せた。
「おっと、しまった!」
わざとらしく口角を上げながら、杯をソルの上で傾ける。
「キャッ!!.......キルバル様何をっ!!」
零れた葡萄酒は、そのままソルの胸元の窪みに溜まり、ソルの白い肌を透かして薄紫色になって男を誘った。
「これで更に美味そうだ」
キルバルはペロリと自分の薄く形のいい唇を舐めると、そのままソルの胸で出来た杯を啜った。
「やっ.......んんっ!!」
またもやソルの身体は勢い良く跳ねて、飛び散った葡萄酒が、鎖骨の窪みまで溜まる。
「あぁ.......凄く甘い。私の葡萄酒には蜜は入れてない筈なのに、どうしてこんなに甘く感じるのか.......不思議でならない。ソル、お前は何故か分かるか?」
「そ.......んな事.......分かんな.......あぁっ!!」
ソルが答える前に次々と飛び散った葡萄酒を舐めとっていく。
首から胸にかけて行ったり来たりと這い回る熱い舌。
いつしかソルは擽ったい感覚から明らかに違う快感を感じ始めていた。
「もう.......や......キルバル様ぁ.......」