クールな国王陛下は若奥様にご執心
だが、レイドロスには理解できないものだったのだろう。彼は驚いた様子だったが、やがて得心したようで、頷いた。
「気持ちと覚悟はまた別、ということか。王女を奪われたばかりの敵国に、レスレイラ国王が赴くとは思えないが、それがお前の望みならば顔合わせくらいなら考えても良い。姉にならば会えるかもしれん」
「本当……ですか?」
まさか彼がそんな提案をしてくれるとは思わず、リーレは呆然とそう呟く。だが姉に会えるかもしれないという喜びに、満面の笑みを浮かべた。
レイドロスは手を伸ばし、そんなリーレの頬に触れる。
初めて触れた彼の指は、とても冷たいものだった。
「お前は危険な女だな。そんな笑みを見せられればこの俺でさえ、望みを叶えてやりたいと心が動く。だが、そんな女を傍に置くのもまた、一興だ」
そう言うと彼は背を向けた。
再び、執務室の椅子に座る。
「しばらくは戦後処理で忙しい。お前もまだこの国に慣れていないだろう。しばらくは、ゆっくりと過ごせ。この王城の中ならば自由に歩き回ってもよい」
退出を許可され、リーレは控えていたキィナとともに彼の執務室を出た。
明るい陽射しに目を奪われ、一瞬だけ目を閉じる。
「気持ちと覚悟はまた別、ということか。王女を奪われたばかりの敵国に、レスレイラ国王が赴くとは思えないが、それがお前の望みならば顔合わせくらいなら考えても良い。姉にならば会えるかもしれん」
「本当……ですか?」
まさか彼がそんな提案をしてくれるとは思わず、リーレは呆然とそう呟く。だが姉に会えるかもしれないという喜びに、満面の笑みを浮かべた。
レイドロスは手を伸ばし、そんなリーレの頬に触れる。
初めて触れた彼の指は、とても冷たいものだった。
「お前は危険な女だな。そんな笑みを見せられればこの俺でさえ、望みを叶えてやりたいと心が動く。だが、そんな女を傍に置くのもまた、一興だ」
そう言うと彼は背を向けた。
再び、執務室の椅子に座る。
「しばらくは戦後処理で忙しい。お前もまだこの国に慣れていないだろう。しばらくは、ゆっくりと過ごせ。この王城の中ならば自由に歩き回ってもよい」
退出を許可され、リーレは控えていたキィナとともに彼の執務室を出た。
明るい陽射しに目を奪われ、一瞬だけ目を閉じる。