高校生夫婦はじめました。
「ほら、起きて。ご飯食べて学校行かなきゃ」
「うん…………知佳……?」
私の声に反応するように、ゆっくり目を開ける正臣。まだ意識がぼんやりしているようで焦点が合わない。そんな様子も可愛いくて、私は笑いをこらえながら挨拶する。
「おはよう。正臣」
徐々に焦点が合って、正臣の目は丸くなる。私がここにいることを不思議そうにしている。無理もない。私も、今朝目が覚めたときは一瞬“ここどこだっけ?”と戸惑った。私たちが一緒に暮らすようになってからまだ一週間しか経っていない。
彼と夫婦になれたということを、まだ信じられずにいる。
「……あー……」
正臣はまじまじと私の顔を見ながら、これまでの経緯を思い出すように間延びした声を出した。さすがにもう起きてきてくれるだろうと、私がリビングに戻ろうとすると――突然、掛布団の下から手が伸びてきて、ベッドの上に引っ張り込まれる。
「ひゃっ!?」
バランスを崩し、正臣が引っ張る力に従って彼のベッドの上へ。気付けば仰向けに寝転がって、正臣に上から覆いかぶさられていた。……さっきまで寝てたくせに! この俊敏な動きは一体!
目前にある正臣の顔は、何か期待する目で私のことを見ている。
「今日こそいい?」
正臣とは、“夫婦になるからにはキスもそれ以上もする”という約束だった。
そしてそれは、私の心の準備ができるまで待ってもらうことになっていた。
「うん…………知佳……?」
私の声に反応するように、ゆっくり目を開ける正臣。まだ意識がぼんやりしているようで焦点が合わない。そんな様子も可愛いくて、私は笑いをこらえながら挨拶する。
「おはよう。正臣」
徐々に焦点が合って、正臣の目は丸くなる。私がここにいることを不思議そうにしている。無理もない。私も、今朝目が覚めたときは一瞬“ここどこだっけ?”と戸惑った。私たちが一緒に暮らすようになってからまだ一週間しか経っていない。
彼と夫婦になれたということを、まだ信じられずにいる。
「……あー……」
正臣はまじまじと私の顔を見ながら、これまでの経緯を思い出すように間延びした声を出した。さすがにもう起きてきてくれるだろうと、私がリビングに戻ろうとすると――突然、掛布団の下から手が伸びてきて、ベッドの上に引っ張り込まれる。
「ひゃっ!?」
バランスを崩し、正臣が引っ張る力に従って彼のベッドの上へ。気付けば仰向けに寝転がって、正臣に上から覆いかぶさられていた。……さっきまで寝てたくせに! この俊敏な動きは一体!
目前にある正臣の顔は、何か期待する目で私のことを見ている。
「今日こそいい?」
正臣とは、“夫婦になるからにはキスもそれ以上もする”という約束だった。
そしてそれは、私の心の準備ができるまで待ってもらうことになっていた。