高校生夫婦はじめました。
今晩に待ち受けているビッグイベントのことを思うと、英単語を覚えるのは至難のわざだった。休み時間になるたびにとりあえず英単語帳を開いてみるけど、頭に浮かぶのは正臣のことばかり。

(……あんなにえっちだなんて知らなかった!)

今朝の行為を思い出してからというもの、私の頭はそっちに行きがち。胸に吸い付いてくる正臣の上目遣いの表情を思い出し、私の両膝を掴んで下半身を押し付けてくる正臣のいやらしい動きを思い出しては、学校でそんな不埒なことを思い浮かべてしまう自分が嫌になる。破廉恥……!

でも、本当に知らなかったのだ。
正臣にもあんな男の子な一面があったなんて。

プロポーズの時、私とキスとかそれ以上をしたいと思うの?と訊いたら、彼は「普通にしたい」と言っていた。それを意外だと感じるほど、私の中でそういう欲求と正臣がうまく結びつかなかった。

どうしてだろう。

クラスの女子の話を聞く限り、同学年の男の子が“そういうこと”で頭がいっぱいなのは普通のことらしい。その話を聞いてもまだ、私はそういうことで頭がいっぱいな正臣のことを想像できなかった。

なんで?

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