そして、失恋をする
「前に好きだった彼女のこと、今でも忘れられないの?」

「うん、忘れられないよ」

そう言って僕は、好きだった千春のことを思い出した。

僕は、今でも千春のことを忘れることはできない。それは好きだった千春が交通事故で亡くなって、彼女に恋愛感情を抱いたまま別れたせいだろう。

「告白はしたの。その彼女に?」

「してないんだ。言えないまま、彼女は亡くなった」

「そう………なんだ」

僕の過去の恋愛話を聞いて、千夏は悲しそうな表情を浮かべた。

「なんか、ごめんね。陸君が好きだった人と私が似ていて」

「えっ!」

「似てるんでしょ、私と」

「うん、似てるよ。すごくね」

似てるというより、千春のドッペルゲンガーと言った方がわかりやすいかもしれない。それぐらい、千春と千夏はそっくりなのだ。
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