そして、失恋をする

僕が千春のお墓から学校に到着すると、制服のポケットに入っていたスマートフォンがプルプルと鳴った。僕はズボンのポケットに手を入れてスマートフォンを取り出し、液晶画面に視線を落とした。すると液晶画面にはLINEの新着メッセージが一件入っており、それは千夏からだった。

『昨日は来てくれてありがとう。病院ってけっこうたいくつだし、陸君としゃべれて楽しかったよ』

液晶画面に表示された千春からのLINEの文章を見て、僕の頬がほんのりと赤くなった。

LINEと電話番号を交換し、僕はこうしてスマートフォンを通して彼女とやり取りをしている。彼女と直接会えないときはさみしいが、千夏から送信されたLINEの文章や声を聞くと幸せを感じる。
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