そして、失恋をする
みそ汁を加熱している間、僕は炊飯器からご飯をしゃもじでてきとうにすくって、自分のお茶碗によそった。そして冷蔵庫から飲み物を取り出し、コップに注いだ。そうこうしているうちにあれから数分経過したのだろう、さっき加熱したみそ汁も温かくなっていた。

僕は温かくなったみそ汁をステンレス製のおたまで二回ほどすくって、おわんによそった。ガスコンロの火を切ったのを確認した後、僕は今日の朝食をテーブルまで運んだ。

食卓テーブルに並んだ朝食は、みそ汁と白いご飯というとてもかんたんな和食メニューだったが、毎朝僕のために朝食を用意してくれいた母親に今になって感謝した。

「ふぅ」

少し温めすぎたみそ汁を、僕はゆっくりとひと口すすった。濃いみそ汁の味が僕の口全体に広がり、喉を通って胃に流れ落ちる。

視線を目の前のテレビ画面に移すと、お天気のニュースからむずかしい経済のニュースへと変わっていた。
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