そして、失恋をする
「そうでしょ?」

「そうかもしれないけど、なに聞きたいの?」

僕は、千夏に視線を向けて質問した。

「うーん、そうだね。陸君は、学校でいつもなにしてるの?」

「友だちと話してることが多いかな?」

僕は、なにげない口調で答えた。

「友だち多いんだ?」

「ううん、多くないよ。昔からずっと一緒の奴だから、そいつとは気が合うだけ」

僕は、軽い口調でそう答えた。

僕の頭の中に、友人の修也の姿が浮かんだ。

「へぇ、高校までずっと一緒なんてめずらしいね」

僕の言った言葉を聞いて、千夏は少し驚いた顔をした。

「女の子?」

「違う、男」

ちらりとそんな質問をした千夏に、僕はすぐ否定した。

「そっか。友だちって、男の子かぁ」

そう言って千夏は、僕から視線をはずして遠くを見つめた。その顔は、なんだか悲しそうに思えた。
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