無愛想な仮面の下
15.はなしたくない
降り出した雨がしとしとと降り続いていた。
私の晴れ女パワーも心が折れてしまって太刀打ち出来ない。
ここは佐久間さんのマンション。
佐久間さんの部屋の前で待ちぼうけだ。
インターフォンを押したけれど出なかった。
沈んだ気持ちのまま、ため息を吐く。
避けられて今日はマンションに帰って来ないかもしれない。
そもそも居留守を使われたのかもしれない。
それでも待つことにした。
雨に濡れ、心が折れてしまっても帰れなかった。
心はもう囚われてしまっているから。
ふと気づけばよれよれの薄汚れた白衣を着た佐久間さんが立っていた。
「あんた馬鹿だろ。」
一瞥をくれてドアを開けた佐久間さんは部屋の中へと消えていく。
ドアが閉まる直前の小さな隙間から「入れば?」と声がした。
その声を聞いて力が抜けるようだった。
私の晴れ女パワーも心が折れてしまって太刀打ち出来ない。
ここは佐久間さんのマンション。
佐久間さんの部屋の前で待ちぼうけだ。
インターフォンを押したけれど出なかった。
沈んだ気持ちのまま、ため息を吐く。
避けられて今日はマンションに帰って来ないかもしれない。
そもそも居留守を使われたのかもしれない。
それでも待つことにした。
雨に濡れ、心が折れてしまっても帰れなかった。
心はもう囚われてしまっているから。
ふと気づけばよれよれの薄汚れた白衣を着た佐久間さんが立っていた。
「あんた馬鹿だろ。」
一瞥をくれてドアを開けた佐久間さんは部屋の中へと消えていく。
ドアが閉まる直前の小さな隙間から「入れば?」と声がした。
その声を聞いて力が抜けるようだった。