無愛想な仮面の下
「またまたぁ。
 遠いところから見てたんでしょ?」

「そうだけど!」

 沙羅に話してみたけれど話の半分も信用してくれない。

「ま、どっちにしても企画。
 出すんでしょ?」

 沙羅が手にしているのは次の社内コンペ用の企画応募。
『出会いの夏にぴったりの若者向けのデザート企画募集』
 大きく書かれたそれに釘付けになった。

「やるやる!打倒!モジャ!!」

「そうこなくっちゃ。」

 いくらモジャの意外な一面を見たからって仕事で勝ちたいのは変わってないもんね。
 情け無用でしょ。ここは。







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