* Reality * ~鏡の顔~
「おはようございます専務。昨日は大丈夫だったのでしょうか?」


密談は私が知り得ない内容だとは普通思うが、私が言う大丈夫とは…。


「クスッ。胡桃は怖いね…商談の後の話を言ってる?」


「はい、専務の顔がいつもより元気がないので…。」


「君はエスパー?それとも僕の事を心配してくれているの?」


はいはい…これだから自意識過剰のナルシストは…


「エスパーではないですし、仮秘書としても、専務の顔色を見るの当たり前です。なので、今日の予定は調整する事にしますが、よろしいでしょうか?」


「ああ優秀な秘書君、仕事は勿論、プライベートでも迷惑を掛けそうだけれど、よろしく頼むよ。」


それだけわかってんのなら、私に仕事意外で手こずらさないでお願い。と専務に心の中だけで愚痴るのであった。


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