処刑バッヂ
その笑顔に言葉を失っていると、梨央が素早く動いた。


あたしの右足首を思いっきり踏みつけて来たのだ。


咄嗟のことで避ける事ができなかったあたしは、まともに攻撃を受けてしまった。


「いっ……!」


痛みが全身を駆け抜けて、痛みに顔をしかめる。


相当力を込めて踏みつけられたようで、ジンジンとした鈍い痛みが走り続けている。


「これであんたは足手まとい」


梨央はそう言い、笑い声を上げて保健室から出て行ったのだった。

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