処刑バッヂ
すべてが終わった時にちゃんと梨央と話をすれば済むことだ。


そう気を取り直り、あたしはツクシを見つめて大きく頷いた。


あたしは今しなきゃいけないことをしよう。


「それなら、別々に行動して麻央を探そう。ツクシまで自我を失ったら、あたしは逃げ切ることができない」


そう言うと、ツクシは少し悲しそうな表情をしたが、すぐに頷いてくれた。


とにかく麻央を探して話を聞き、この出来事の真相に近づくことだ。


あたしはそう思い、ツクシを別れて保健室を出たのだった。
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