ヴァーチャル・リアリティ
そう呟きながら、あたしはそっと足を踏み出した。


実際にその場で歩いてみる。


すると映像が動き、アユへ一歩近づいたのがわかった。


「あ、本当に歩いて行くんだ」


このミッションだけはさっきまでとは少し違っているようだ。


あたしは足元に気を付けながら、ゆっくりゆっくりアユへと近づいていく。


アユはあたしに気が付いていない。


やっぱりこれはただの映像みたいだ


あたしがアユの目の前まで来たとき、タイムリミットの3分前になっていた。


ここでミッションをクリアできなかったらどうなるんだろう?


一緒にリタイアすることになるんだろうか?


そんなことを考えながら鉄の棒をアユへ向ける。
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