課長の溺愛に付いていけません
「はい。」

「疲れたら、遠慮なく俺の膝に乗れ。」

そこで、課長お得意のスマイルが。

周りの女子達からは、キャーと言う悲鳴が上がる。

「遠慮します!」

なんだ、それ。

キャバクラでも、そんな事しないよ。


「よし、次の商品のアイデア出すぞ。」

池田課長が、みんなに声を掛けながら、オフィス一番奥にある会議室へ向かって行く。

「森!お茶汲んで来いよ!」

大声で叫んでくる池田課長に、嫌気がさす。

「なんで、私なのよ。」

ペンを投げ捨て、立ち上がった。


「まあまあ。」

同期の橋本君が、宥めてくれる。

「姫は、課長のお気に入りだからね~。」

「そうそう。姫の淹れたお茶じゃないと、嫌だ~って、この前言ってたしね。」

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