課長の溺愛に付いていけません
課長も課長なら、周りも周りは。

普通課長だったら、お気に入りの子がいたとしたって、周りに知られないようにするでしょう!

周りも、そんな事が起こっているんだったら、嫌みの一つくらい言って来なよ~。


「がんばって!姫花。」

同じ同僚の環奈が、背中を押してくれる。

お茶汲みなんて、新人がやればいいのに~って、今年新入社員が入らなかったから、この2課の中で新人は、私になるのか。

はぁ~。


私は給湯室でお茶を淹れると、会議室に行って、扉を叩いた。

「失礼します。」

2課のメンバー達に次々とお茶を置いて行き、とうとう池田課長の番になった。

「はい、課長。」

「ありがとう、森。」


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