課長の溺愛に付いていけません
第5話 熱くなる一瞬
「おい、聞いたか?課長達の事。」

橋本君が、仕事中に突然、話しかけてきた。

「何?課長達の事って。」

「新しい仕事、どっちが任されるかで、争ってるって話だよ。」

「えっ……」

私は、斜め横に座っている課長を見た。

「だって仕事って、適材適所だから、争うって言っても……」

「あの二人は、課長になる前からライバルだからね。何につけても、争ってるんだってよ。」

「へえ……」


胸の奥が不安になる。

この前の、『抱いておけばよかった。』って言われてから、課長の事が気になって気になって、仕方がない。

素直に、頑張ってほしい。

と言っても、何を頑張れば仕事を任されるのか、分からないけれど。






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