クールな彼の甘い素顔
「ううん、全然いいよ!
あのね、少しでもお祭り気分味わえたらなって思って...」
わたしは紙袋から凌くんにあげたかった物を取り出した。
「わあっ!わたあめだあ~!!」
「凌くん、わたあめ食べたいって言ってたでしょ?」
「わーいっ!
お兄ちゃん見てみて!わたあめ~!!」
「夏井...わざわざ買ってきてくれたのか?」
三上くんは驚いた様子でわたしに尋ねた。
「今日時間あったから!!
屋台といえばと思ってたこ焼きも買ってきたんだけど、三上くんはたこ焼き好き?
あとね、クリームコロッケも作ってきたからあたためて食べてねっ」
今日スーパーへ行ったのは、クリームコロッケを作る材料を買いに行ったから。
そしてなぜ4時すぎに家を出たのかと言うと、一回お祭り会場に行ったから。
凌くんのお見舞いだから、凌くんが喜ぶことをしたかったんだ。
「夏井、お前ってほんと...」
三上くんは吐息まじりに呟いて、柔らかい笑みを浮かべた。
それからわたしが持ってきたものや
冷蔵庫にあるものを夜ご飯として3人で食べた。