旦那様は冴えない先生!?
『………………。』
お風呂から上がった蒼さんは 何か考え事をしている様子で 徐々に近づいてくると……。
ぐぃっ『えっ??? ちょっ!!?』
何も言わずに お姫様抱っこして歩き出す。
『あっ! 蒼さんっ!?』
バスルームの扉を開けて
『……華音、やっぱり 俺が洗ってやるから』
と 真顔で言い放つ。
『ぅえ〜!? いいよ?大丈夫だよぉ?』
『遠慮すんなよ? 昨日は 散々
お願いしてきたろ???』にこっ
(お願い……した /////。て、違う 違う!!)
『昨日と 今日じゃ 違うよぉ〜』
『何も 違わない 。』
華音の 意見は通らず 成すがままに 洗われてしまった……。しかも 淡々とした様子で 。
ぐったりする 華音とは対照的に スッキリした
様子の蒼さん 。
甲斐甲斐しく お世話をするこの人は 華音には
とことん 甘い という事を たった一日にして
沢山 知ったのだった。