旦那様は冴えない先生!?


『実は、俺達 明日 入籍します。

華さん…僕に華音さんを 下さい! 』

蒼は 深くお辞儀をして 言い切った。


『入籍……???』
それには 華も 放心状態だ。

『僕の マンションで一緒に暮らすつもりです。
すみません……実は、
僕は、華音さんの通う学校に務める教師で
事情は全て 把握しています。』

『知っていながら 昨日華音を?』

『いえ、昨日 帰宅した後に気づきました。』


『そうですか……。
私達は、ずっと 2人で お互いを支えて
きたんです。いつか、幸せになろうね!って』

華の目から 涙が ポロポロと零れ落ちる。

『お姉ちゃん……。』

『林さん、華音の事…宜しくお願い致します』

自分の 役割が 終わったような気持ちで
涙が止まらない姉を そっと支える 佐野さん。


『はい! 絶対に 幸せにします。』
にこりと微笑む蒼。

『お姉ちゃん ありがとう』
華音も 涙が止まらないでいた。
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