旦那様は冴えない先生!?

蒼の前まで足を進めた華音を優しく迎える蒼。

『華音…。おめでとう』


『ありがとうございますっっ』
ポロポロと涙がこぼれる


と……。
蒼さんが 真剣な面持ちで 前を見据え

『静粛に!!』


しーーんっ……。
体育館に 蒼の声が響く。


『華音は、僕の妻だ! お前ら 手、出すなよ?』

蒼は ぎゅっと 華音を抱き寄せ華音に微笑む。


生徒
『・・・・・・・・っ!?』


『え_______________っ!???』
割れんばかりの声……。



もぅ 華音の顔は真っ赤だ。

そんな 華音を愛しく思う蒼。

教室に戻ってからの質問攻めは 喜んで
受けるつもりでいる。

早く華音を 開放してやりたい。
ずっと我慢させていたんだ 。


『言って良かったの?』
上目遣いで 見つめ返す華音。


『ああ、ずっと 、今日だって 決めてたんだ。
サプライズだよ?にこっ
華音……早く 家に帰ろう?』


先生からのカミングアウト に 泣きだす
生徒まで居た。と言う話を聞いたのは
卒業後の事。

私の旦那様は 普段は冴えない先生。
だけれど……本当は 凄くかっこいい
素敵な紳士。 蒼さんに出会えて本当に
良かった。蒼さんだから 一緒に居られる。


蒼さん、ずっと……いつまでも
そばにいて下さい。



END



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