旦那様は冴えない先生!?

『よし。それでは 今から席替えTime という事で 皆さん 一回 ご起立下さい♪』
幹事さんの合図で 席替えが 行われた。

男子が 間を空けて座った後、女子が 気になった人の隣に座るという形になった。

さすが、姉を含めた4名の行動は 早かった。

華音は 空いた席に座ろうと思っていたので
みんなが座り終わるのを待っていたのだが…
かえって その行動が 可愛らしく見えたのか
男性陣は いいなと思いながら華音を見ていた。


最後に残った席に座ると お隣は 薬剤師さんだった。『華音ちゃん だよね? 宜しくね♪』

『はい! 宜しくお願いします』無意識だが
上目遣いで見上げる華音に 一層視線が集まる。

と、 携帯が 震え お姉ちゃんから 呼び出しが。

トイレに立つ華音。


『華音っ! 大丈夫???』


『お姉ちゃんっ!』
(はぁ……。 少し 落ち着けそ〜)


『もう いつでも 帰って大丈夫な状況だから
帰るなら タイミングみて 声掛けるけど、どうする?』


『えっ!? 帰っても いいの?』


『いいよ♪』


『はぁぁ。良かった!んじゃ、あと少ししたら帰るから宜しくね?』
(わ〜。やっと 解放されるぅ)


姉は、可愛い華音に目がいく男性陣に気付いた友達から 華音を帰宅させて欲しいと言われていた。姉としては 少々複雑では あったが 華音は
未成年だ。まぁ、タイミングは これで良かったのだと自分に言い聞かせていた。
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