旦那様は冴えない先生!?
席に戻った 華音の目の前には
また 新しい料理が 到着しており……。
plus 見覚えのないグラスが 置いてあった。
(また 美味しそうな お料理来てるぅ。
あれ?これ、また ウーロンかなぁ?)
『佐藤さん、これは……。』
隣に座る薬剤師さんに 声を掛ける。
『あっ! おかえり』にこっ
『これ、さっきも 飲んでたでしょ?
空だったから 頼んどいたよ♪ 』
(ウーロン茶?)
『あっ。 そうなんですね?
ありがとうございます♪』
グラスを手に持ち 一口 ごくっ
『っっっ!?』
(何これ!!? お酒!?)
華音の表情が 歪んでいく
ちらっと 華音をみた 蒼は その表情を見逃さなかった(やっぱりか……。)
姉は、まだ 気づいていない
『華音ちゃん♪ 可愛いよね? モテるでしょ?』
『えっ??もてませんよぉ?』
頬が蒸気して ほんのり 赤みがかり 更に可愛いく見える。
『今日さ、この後……。』
言いかけたところを 薬剤師さん狙いの美女が
すかさず 口を挟む
『佐藤さぁん 佐藤さんは、
どの辺にお住まいなんですかぁ?』
『あぁ、俺はねぇ……』
再び話に花が咲いたように 喋りだす薬剤師さん
(なんらか ふわふわするぅ)
『華〜』姉を見て名前を呼んだ
華音をみた姉は ぎょっとした。
(なんだ、この表情は、まるで アルコールが
入ったような。 )
急いで 駆け寄り グラスに口づける
(これ、ウーロンハイか!!)
誰だ、こんなもん 頼んだやつは。。。
佐藤さんか……。
『華音? 大丈夫?今 お水貰うからね?』
姉は 周りにバレないように 店員の元へと向かう
姉が 水を貰いに行っている間、更に 華音は
ふにゃっと していた。
『お前、酒のんだのか?』
(ん???)
気付くと 蒼さんが グラスに口づけていた。
『あおいさん?』???
(今、酒飲んだのかって 言われたような……。)
『ずっと 飲んでましたよぉ?』惚けてみるが
『嘘こけ、立てるか?』
『あっ おい、林!?』
華音を立たせようとする 蒼に 周りが声を上げる
その様子に 姉もたじろいでいた。