冷たい部長の甘い素顔

えぇ!?
諦めてくれないの〜?

将軍さんに、なんて言おう?
っていうか、言った方がいいのかな?
内緒にした方がいいのかな?

「そんな事 言われても、困るよ…」

「困るって事は、ちょっとは意識してくれてる
って事でしょ?
たくさん、困ってて。」

服部さんは、優しく笑った。

「今日は、付き合ってくれて、ありがとう。
送るよ。」

服部さんは、伝票を持って立ち上がった。

「え?
いいよ、まだ、電車あるし。」

私は断ったが、

「俺が送りたいんだ。
家まで送らせて。」

私は断りきれずに、服部さんに送られて、家に帰った。

「爽ちゃん、おやすみ。」

「おやすみなさい…」

服部さんは、私に指一本触れる事なく、きっちり送ってくれて、そのまま帰っていった。

やっぱり、紳士だなぁ…

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