冷たい部長の甘い素顔
「ん? 何かな?」

振り向く社長に、

「話があるんですが、あとで社長室に伺っても
いいですか?」

と声を掛けた。

「もちろん。」

社長はにこやかに答えた。



5分後、

コンコン…

社長室をノックする。

「どうぞ。」

「失礼します。」

「秦野くん、何か相談事?」

「え?」

「顔に書いてあるよ。
うちには子供がいないから、僕は勝手に
秦野くんをうちの子みたいに思ってる
からね〜。
何でも相談して。」

社長には、敵わないな…

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