冷たい部長の甘い素顔
彼女とは、やはり2人きりで話したい。

俺は知り合いの店員を呼んで個室を用意してもらった。

「食べたい物あるか?」

と聞くと、

「よく分からないから、お任せします。
…あ! でも、鴨、食べたいです。
それから、納豆は苦手です。」

とハキハキと答える。

「くくっ
お前、お任せって言っておきながら、はっきり
してるなぁ。
お前の辞書に遠慮って言葉はないんだろ?」

「えぇ!?
失礼な!
私だって、必要な時は遠慮しますよ。」

「必要な時?」

「相手が、年下だったり、お金持って
なさそうだったり…」

「つまり、俺は、年上で、金を持ってそうだ
と思われてるって事だな。」

「ピンポン!
正解です!」

「くくく
返って清々しい位に気持ちがいいな。」
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