LOVE DAYS

「つか萌が追試になるような点数とっからでしょ?」


麻友ちゃんがハァ…と深いため息を吐き捨てる。

それはごもっともな答えですけど、言わないでよ麻友ちゃん…


「つか、そんな悪かったのかよ」

「…はい」


カイトくんにまでもなんだか馬鹿にされた気分になって心が折れちゃいそうになる。


「悪いけど、俺バイトだからごめんな」

「いえ…仕方ないですね」

「つか芹奈が居んじゃん」

「芹奈ちゃんは無理ですね。透哉君と一緒だと思うし」

「あー…そか。あ、そだ。晴馬まだ居るわ。アイツに教えてもらえば?」

「え、やだよ。晴馬君馬鹿にするもん」


「もー!!萌。アンタそんなのだったら一人でしな!」


麻友ちゃんの怒りの声で、カイトくんが苦笑いを始める。


「だって、出来ないもん」

「もう晴馬しか残ってないんだから我慢しなよ」

「えー…」

「つかお前、相当晴馬の事、嫌ってんのな。アイツ泣くぞ」

「そー言うんじゃないけど…馬鹿にするから」

「つかもうとっくに萌の事はみんな馬鹿だと思ってるから気にするなって」

「麻友ちゃんひどいっ、」

「教えてもらうのそんな嫌だったらアイツの机ん中探ってみれば?きっとアイツまだテスト用紙とか全部そのまま入れてると思うし。それ見ながらしたら?」


カイトくんはあたしの事を気遣ってんのか教えてくれたけど、机の中探るってどーなのよ…
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