姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
「嘘っ!知らなかったーっ!」
「何なら学生証も見せようか?
ほらここ、一年違う」
「あ、ほんとだー!
って事は、この中で未成年って私一人!?」
急に、仲間外れにされたような気分だった。
まあ、もし成人だったとしても、
さすがにまだ出先で飲酒をする気は無かったが。
顧問が笑いながら、
「ごめんねえ、一応私の管理下だから、
飲ませてあげられなくて」
「いえ、それはいいんですけど……」