白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
番外編

いつから好き?

その夜、ゆう君は遅くなったので、家に泊まって行く事になった。

昔はよく泊まっていってたので、ゆう君のお泊りセットもまだうちにあった。

シャワーを浴び終わって、いつも泊まる部屋に、ゆう君は帰ってきた。

私は、ゆう君のお布団の用意をしていた。

「・・・まだ、少し髪の毛濡れてるみたいだよ。冬なんだから、風邪ひくよ。」

「この部屋、暖かいから大丈夫だろ?」

布団の上に腰を下ろすゆう君。

さっきからゆう君に聞きたい事があったんだよね。

私は枕カバーを付けながら、ゆう君の正面に座りなおす。

「・・・ねえ・・・いつから私の事好きだったの?」

「ん?んーーー・・・。」

目があっちの方を向いて考えるみたいな、誤魔化すみたいな態度のゆう君。

「出会った時から?」

「・・・オレ、そんなロリな趣味ないよ。そんな、医者て嫌だろ?」

確かに。

私も嫌だ。

「じゃあ、家庭教師してくれた、私が高3の頃とか?」

「それ、オレが捕まるから。・・・でも、可愛いくなったと思ってはいたよ。」

「ホント!キャー!嬉しい!」

カバーを付けたばかりの枕をぎゅーと抱きしめて、嬉しさのあまり顔を埋めて叫んだ。

「シー!静かに、伊知子さんたちが起きちゃうだろ?」

慌て出すゆう君。




< 109 / 136 >

この作品をシェア

pagetop