ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋
それに、彼女たちのことだけじゃない。
「アルバさん!私たちも館へ行きましょう!」
シュヴァルツさんは犯人とは知らずに、ダークナイトに会いに行っている。
人間を拐ったと疑いをかけられているシュヴァルツさんと会えば、逃がした私を血眼で探しているダークナイトが一体何をするか分からない。
シュヴァルツさんの無事を確認し、拐われた人たちを助け出す。
方法は考えつかないけど、それにはとにかく、オークション会場へ行くしかない。
「……いや、ダメだ。オークションの開催は今夜だ。それさえ終われば、お嬢ちゃんは無事に帰れる。ここで待つべきだ」
「そんな……!犯人が誰かシュヴァルツさんに知らせなきゃ!拐われた人たちだって助け出さないと!」
「お嬢ちゃん。俺がシュヴァルツに頼まれたのは、アンタを守ることだ。わざわざ危険な場所に連れていくことじゃない。……アンタが館へ行くことは、シュヴァルツも望んでねえはずだ」