さようなら、ディスタンス。
☆
幼い頃は、魔法少女よりも5色の戦隊ものに夢中だった。
小学生の頃は、キラキラした♡や☆のシールよりも、キラキラしたレアカードを入手する方がテンションが上がった。
1つ上の兄と仲が良かったせいか、男子とつるむことに苦手意識はない。
気が合えば男女かまわず友達になれる。
モテ系男子とも普通にしゃべるため、派手女子ににらまられたこともあるくらい。
でも。あくまでも友達は友達。彼氏は彼氏。
その距離にはしっかりと境界線を引いている。
そもそも男友達からは、恋愛対象として見られないし、
彼氏になるのは、普段つるんでいる友達の枠外にいる人だ。
今の彼氏、光くんもそう。
もともとは兄の友達。よく家に遊びに来ていたことが仲良くなるきっかけ。
ギターを弾いて歌ってる光くんはかっこいいと思う。
だけど、わたしが惚れたのは天然でちょっと抜けている普段の彼だ。