年下御曹司は初恋の君を離さない

「あんまり束縛していると、未来に嫌われるぞ?」
「嫌いになる前に、雁字搦めにして動けなくしますから。ご心配なく」
「……未来が心配になってきた」

 藤司が頭を抱える様子を見つつも、俺は釘を刺すのを忘れはしない。

「藤司さん、あわよくば未来さんを嫁になんて思っていませんか?」
「あわよくばじゃないな。奪うつもりでいる」

 本当なのか、嘘なのか。判断できない様子で言う藤司は、なかなかに意地悪だ。
 だが、別にいい。未来さんが俺の腕に飛び込んで来てくれれば、それでいいのだ。

 俺は満面の笑みを浮かべながら、藤司に再度忠告する。
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