年下御曹司は初恋の君を離さない
「反則ですよ」
「え?」
「そんな可愛い未来さんを見せつけられたら……俺もう、我慢できないんだけど」
「え? え?」
友紀ちゃんは再び私に近づくと、手首を掴んでツカツカと部屋の中を闊歩し始めた。
戸惑いつつも彼に強引に手を引かれ歩いて行った先は……大きなベッドが鎮座しているベッドルームだ。
そこに押し倒され、彼の顔が近づいてきた。
友紀ちゃんの目は真剣そのものだが、真っ赤な顔が可愛らしい。そういうところは、高校生の頃の彼と面影が重なる。
ソッと彼の頬をひと撫ですると、友紀ちゃんは困ったように眉を下げた。
「未来さん」
「はい」
「プロポーズは改めてするから……今は未来さんをちょうだい」
「友紀ちゃん」
「心が手には入ったら、未来さんの何もかもが欲しくてたまらなくなったんだ。もっとスマートに大人の男らしく振る舞えれば良かったんだけど……こんな可愛い未来さんを目の前にしたら我慢なんてできないよ」
チュッと私の目尻にキスをしたあと、友紀ちゃんは私に懇願の視線を向けてきた。
時に大人の男の表情を向けてきたり、時にやんちゃな男の子の一面を向けてくる。