年下御曹司は初恋の君を離さない
時間を捻出するのは、なかなかに難しい。だからこそ、腕の見せ所だとも思っている。
友紀ちゃんが元気にストレスなく仕事ができるよう、全面的にバックアップしたいのだ。
明日は明日で、なかなかに多忙を極めそうだ。また頭を悩ませなくてはいけないなぁとこっそりと思っていると、友紀ちゃんは「だけどねぇ」と不満顔で口を尖らせた。
「何かご要望がありましたか? なんとかご希望に添えるようにいたしますので、なんなりとお申し付けください」
恭しく頭を下げると、友紀ちゃんはますます不満顔でふて腐れた。
フカフカのソファーに腰を下ろしている友紀ちゃんは足を組み替えたあと、私の顔を見上げてくる。
「未来さん」
「はい、なんでしょうか。副社長」
「それ!」
「は……?」
いきなり指摘され目を丸くしていると、友紀ちゃんは眉間に皺を寄せて難色を示した。