翼の折れた鳥たちは
「……あのさ、病院に会いに行ってもいいかな?」
チカラくんが恐る恐る敦也くんに尋ねる。
敦也くんは一瞬、考える様に視線を宙に彷徨わせたけれど、静かに大きく一度だけ頷いた。
「良かったぁ。敦也に話すこと山ほどあるんだよ」
ホッと肩の荷が下りたように安堵の吐息を大きく漏らしたチカラくんが、冗談交じりに話し始める。
すると、敦也くんもにっこりと笑って、「俺も」と漏らすように話す。
私は2人のやりとりをほほえましく眺めてた。
「って、俺が葵ちゃん狙いって言ったらどうする?」
ぼんやりと外野で眺めていたはずの私だったのに、チカラくんの発言のせいでその会話を見つめていた全員の視線を集めることになってしまった。
チカラくんが恐る恐る敦也くんに尋ねる。
敦也くんは一瞬、考える様に視線を宙に彷徨わせたけれど、静かに大きく一度だけ頷いた。
「良かったぁ。敦也に話すこと山ほどあるんだよ」
ホッと肩の荷が下りたように安堵の吐息を大きく漏らしたチカラくんが、冗談交じりに話し始める。
すると、敦也くんもにっこりと笑って、「俺も」と漏らすように話す。
私は2人のやりとりをほほえましく眺めてた。
「って、俺が葵ちゃん狙いって言ったらどうする?」
ぼんやりと外野で眺めていたはずの私だったのに、チカラくんの発言のせいでその会話を見つめていた全員の視線を集めることになってしまった。