翼の折れた鳥たちは
「星原さんが敦也くんが車いすバスケに興味を持ってくれたことや外に出ようという気持ちになったことを嬉しく思う気持ちは十分に伝わっている。感情を無くしていた敦也くんがここまで元気になった要因の1つに星原さんとの関りがあることだって知っている。だけど……」
「だけど……」
部長が一瞬黙りこくってしまったから、私が催促するように部長の言葉を繰り返す。
「星原さんの支援は、医療従事者の域を超えているように感じる。敦也くんに近づきすぎだ」
ほんの数秒の沈黙。
言葉を選ぶようにして口を開いた部長の一言に私はハンマーで叩かれたような衝撃を受ける。
もう私は俯くしかない。