翼の折れた鳥たちは

「今日、前田さんからも同じことを指摘された。『星原さんは感情移入しすぎなんじゃないか』って。星原さんはどう思う?」


「私はただ……」

ただ、敦也くんに元気になって退院してほしいだけ。それだけなのに。

「星原さんが一生懸命に関わっていることも分かってる。気持ちだって分かっているつもりだ」

悔しくて、私は握りしめた拳を睨みつける。


「近づきすぎているかどうかなんて、多分本人は気が付かない。周りが見えなくなってるからな」


「私、周りが見えなくなっているわけじゃ……!!」

「以前から、近づきすぎないように言っていただろ?他部署の人間からもそう思われてしまったということは、星原さんは感情移入して近づきすぎているってことだよ」

私の反論を聞こうとせずに、ぴしゃりと言い切った部長の言葉に私は言い返すことなんて出来なかった。

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