混戦クルーズ! 造船王は求婚相手を逃さない
入り口の、上下が開いている両開きのドアを、乱暴に蹴りつけるようにして、男が三人、入ってきた。
その装束から、軍人である事がわかり、近くにいた者達から波のようにざわめきが店内に広がっていく。
楽隊が音楽をやめると、先程までの騒ぎが嘘のように静まり返った。
男達は、自分たちの存在が周囲に与えた影響に満足したように、下卑た笑いを浮かべながら女将を捕まえて言った。
「おいおい、この店は、いつからこんな乱痴気騒ぎをするような下品な店になったんだ、おちおちメシも食えねえじゃねえか、女将、いつものやつだ」
女将があわてて三人分の席を準備しようとしていたところを、男二人が威嚇し、先ほどまで陽気に騒いでいた壮年の男二人が、逃げるようにして席を開けた。
女将が心底すまなさそうな顔をして、常連らしい二人に謝っている。
イライザは、先ほどまでの賑やかな様子に水をさされたのと、少々飲み過ぎたせいで、理性のタガが緩みかけていた。
しかし、理性なのか、本能なのか、残った最後の自制心が働いたのか、イライザはぐっと耐えた。
店の者が耐えているのに、イライザがつっかかっていくのは理にかなわないと、無意識に思ったのかも知れない。
しかし、そんなイライザのひとかけらの自制心を粉々に砕くような事が起こってしまった。
その装束から、軍人である事がわかり、近くにいた者達から波のようにざわめきが店内に広がっていく。
楽隊が音楽をやめると、先程までの騒ぎが嘘のように静まり返った。
男達は、自分たちの存在が周囲に与えた影響に満足したように、下卑た笑いを浮かべながら女将を捕まえて言った。
「おいおい、この店は、いつからこんな乱痴気騒ぎをするような下品な店になったんだ、おちおちメシも食えねえじゃねえか、女将、いつものやつだ」
女将があわてて三人分の席を準備しようとしていたところを、男二人が威嚇し、先ほどまで陽気に騒いでいた壮年の男二人が、逃げるようにして席を開けた。
女将が心底すまなさそうな顔をして、常連らしい二人に謝っている。
イライザは、先ほどまでの賑やかな様子に水をさされたのと、少々飲み過ぎたせいで、理性のタガが緩みかけていた。
しかし、理性なのか、本能なのか、残った最後の自制心が働いたのか、イライザはぐっと耐えた。
店の者が耐えているのに、イライザがつっかかっていくのは理にかなわないと、無意識に思ったのかも知れない。
しかし、そんなイライザのひとかけらの自制心を粉々に砕くような事が起こってしまった。