イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる
「ただいま」
あ~、愛しの加恋がやっと帰ってきてくれた。
「おかえり、子猫ちゃん。
今日は楽しかったかい?」
俺は待ちきれず、加恋を玄関先で抱きしめる。
「うん、楽しかった」
俺はそのまま加恋を抱き上げ、リビングへ連れて行く。
何度も鼻の頭にキスをしながら。
「お姫様、ご飯にする? それとも、お風呂?」
加恋は俺に抱きついたまま、真剣に考える。
加恋の吐息が俺の首筋をくすぐる感覚に、俺の野獣はパッチリと目を覚ます。
あ~、抱きたくてたまらない。
「ちょっと汗かいたから、お風呂にしようかな」
「了解!」
俺は加恋が何もしなくていいように、加恋のために着替えやタオルを準備する。
甘やかし過ぎだって加恋自身に言われるけど、だって、それはしょうがない。
だって、俺は、加恋の下僕になりたいんだから。
「ねえ、加恋ちゃん、俺も一緒に入っていい?」