誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
むしろ、あの最初の夜と同じような――そうせずにはいられない、お互いが不思議な力で、引き寄せられるようなキス。
チュ、チュッと、軽い音が響いて、ずっと、長い間、柔らかいキスを繰り返す。
閑の指が小春の後ろでまとめていたゴムをするっと抜き取り、大きな手が包み込むように、後頭部を支える。
その指が、髪をくしけずりながら地肌をすべって、ぞくぞくとしびれるような感覚がうなじに伝わる。
「あ……」
思わずぶるっと、体を震わせてしまった。
「――大丈夫?」
その瞬間、小春の異変に気が付いた閑が、肩を両手で包み込みながら、労わるように問いかける。
「は、はい……あの、私、閑さんにされてイヤなことなんて、なにも、ないですから……!」
閑を心配させてはいけないと、そんなことを口走った小春だが。
その瞬間、閑はグッと息を飲んで、それからゆっくり息を吐くと、一方の手で、緩いくせっ毛をかき上げながら視線を落とし、低い声で、ささやいた。
「そんな……俺になにされてもいいなんて」
閑の発言に、小春は耳を疑った。
(――はい?)