誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~

 だが、当事者になって改めて、身にしみた。相手を巻き込まないようにと、距離を置こうとする行為は、まったくもって相手のためにならないのだ。

(まるっきり、ちょっと前の私だ……)

 こうなると、反省しかない。
 しばらく自問自答したり、いったいどうすべきかと迷いつつ、枕に顔を押し付けてうなっていたが、いつまでもこうしているわけにはいかない。

 しぶしぶ体を起こしてシャワーを浴びたが、実家で起こった衝撃的事件に、頭は冴える一方だった。

(さすがにもう閑さんに連絡できる時間じゃないわ……)

 バスルームを出た小春は、ドライヤーで髪を乾かしながら、スマホを見詰めたが、あきらめて、朝にでも電話をかけることにした。




 頭は冴えていると思ったが、気が付けば朝までぐっすりだった。

「いま……なんじ……?」

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