誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
ふわふわとあくびをしながら枕元に置いていたスマホを見ると、ちょうど八時になろうかとしている。いつもよりだいぶ寝坊してしまった。自分ではよくわからないが、疲れているのかもしれない。
「いまなら、連絡取れるかな……」
とりあえず閑のスマホに電話を掛ける。
【おはよう】
タップしてからすぐに閑の声がして、驚いた。
「わっ……!」
【わっ……って。そっちからかけておいて、どうして驚くの?】
スマホの向こうで、閑がクスクスと笑っている。
「すっ、すみません、コール音鳴ってなかったような気がして……おはようございます」
小春も苦笑しながら、ベッドの縁に座りなおした。
【実は俺も、ちょうどかけようと思ったところでかかってきたから、ビックリしたんだけど】
閑の単純な言葉が嬉しくて、胸が弾む。
「以心伝心ですね!」
【んー、なんで朝からそういうかわいいこと言うかな】
閑の甘い声が、耳元で響く。
【小春がここにいないの、ちょっと耐えられないよ。ぎゅっとして、キスしたい。今すぐに】