誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
「一緒に住もうって……そんな……えっ……?」
なにを言われたのか本当にわからない。小春はポカンと口を開けたまま、ものすごくいいアイデアを思いついたといわんばかりに、上機嫌の閑を見あげる。
「私と、神尾さんがですか?」
「ああ、そうだ」
閑はニコッと笑って、しっかりとうなずいた。
「まぁ、いきなり言われても困るか……」
自分のあごのあたりを指先で撫でながら、少し考えるような仕草をしたあと、
「とりあえず、今からうちを見に来たらいい」
と、また突然すぎる提案をしてきた。
「えっ……?」
「よし、行こう!」
「ええっ!?」
閑は小春の腕をつかんで、そのまま店を出る。
「あっ、ちょっと待ってください、とりあえず店を閉めるので!」
慌てて鍵をかけ、手を引かれるがまま、閑と店を離れて大通りへと向かう。