誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~

「いや、全然。可愛いものは近くで見たいっていう、ただそれだけ。だって今日の小春ちゃん、スカートだし。ピンクだし、すごい可愛いし。俺とデートだから、可愛くしてくれたんだとしたら、すごい嬉しいし」
「も、もうっ……! そういうこと口に出さなくていいですっ!」

 もちろん閑に少しでも可愛いと思ってもらいたかったのは事実なのだが、ハッキリ言われると、恥ずかしすぎて、身の置き所がない。

「いや、大事なことは口に出さないと」

 そして、あははと楽しそうに笑う閑に、小春は真っ赤になってしまった。

 閑の冗談をすべて本気にとっているわけではないが、やはり心臓に悪い。

(今日私、生きて帰ってこれるかしら……)




 買い物は順調に進んだ。

「ずいぶんたくさんになりましたね……」
「確かに……」

 小春は自分のバッグしか持っていないが、閑は両手に紙袋を三つずつ持っている。
 小春が欲しいと言ったタオルはもちろんのこと、食器やマグカップ、新しいバスマットやなんやら、日用雑貨を買い込んだのだ。

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