明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
「いや、できるかできないかを聞いているわけではないが……」
あれ、なにか違った?
「女中にしてもらったほうが楽だろう?」
「私は自分でしたいです。ほら、その日の気分で髪形も変えたいですし、自分で掃除をしたあときれいになっている部屋を眺めるのはとっても気分がいいんですよ。……あっ」
しまった。作法の先生からとにかく上品であることを心がけなさいと口を酸っぱくして注意されていたのに、自分で掃除をするのは上品ではないのかもしれない。
「はははっ。そんなことを言うやつに初めて会ったよ。実に頼もしい女だ」
よかった。叱られなかった。
「ほら、もう目を閉じて」
彼は私を抱きしめていた手の力を緩め、顔を覗き込んでくる。
こんなに近くでまじまじと見つめられると、胸が高鳴ってしまう。
「いえ。行基さんが先にお眠りください」
これまた作法の先生から、妻たるもの旦那さまより早く起きて遅く寝るものだとこんこんと諭されていたのでそう口にした。
あれ、なにか違った?
「女中にしてもらったほうが楽だろう?」
「私は自分でしたいです。ほら、その日の気分で髪形も変えたいですし、自分で掃除をしたあときれいになっている部屋を眺めるのはとっても気分がいいんですよ。……あっ」
しまった。作法の先生からとにかく上品であることを心がけなさいと口を酸っぱくして注意されていたのに、自分で掃除をするのは上品ではないのかもしれない。
「はははっ。そんなことを言うやつに初めて会ったよ。実に頼もしい女だ」
よかった。叱られなかった。
「ほら、もう目を閉じて」
彼は私を抱きしめていた手の力を緩め、顔を覗き込んでくる。
こんなに近くでまじまじと見つめられると、胸が高鳴ってしまう。
「いえ。行基さんが先にお眠りください」
これまた作法の先生から、妻たるもの旦那さまより早く起きて遅く寝るものだとこんこんと諭されていたのでそう口にした。